進化し続けている Google Meet
最近は雨の日が多く、梅雨明けが待ち遠しい日々ですね。
東京都では 7/12 から、4 回目の緊急事態宣言が発令され、再びリモートワークに変更になる、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は、普段もよく利用しますが、リモートワークでさらに使うことになると思われる、Google Meet の機能について紹介します。
以前から利用している方も多いと思いますが、Google Meet は機能アップされていることを知っていますか?
基本的な機能から、便利な機能まで紹介しますので、ぜひ最後まで読んでいただき、Google Meet を使いこなしてください!
1.Google Meet の基本的な機能
1-1.Meetの基本的な機能をおさらい
では初めに Meet の基本的な機能をおさらいしてみましょう。
<機能一覧>
①字幕 選択した言語を字幕で表示します
②挙手 挙手できます(Business Standard 以上)
③画面を共有 自身の画面を相手の画面に表示させることができます
④ホワイトボード Jamboard を使用できます
⑤録画 Meet を録画できます(Business Standard 以上)
⑥レイアウト変更 画面のレイアウトを変更できます
⑦全画面表示 全画面表示することができます ※「Esc」キーで元に戻る
⑧背景の変更 相手に表示する自身の映像の背景を変更できます
⑨Meet の詳細情報表示 参加方法等が書かれた Meet の詳細を表示できます
⑩全員を表示 参加メンバーを表示します。また、メンバーの追加を行うことができます
⑪メッセージ Meet 自体にメッセージを投稿できます
⑫アクティビティ その他の機能を使用できます
〇Q&A Meet 内で質問を行うことができます(Business Standard 以上)
〇アンケート 参加者に対してアンケートを実施できます。回答内容は集計可能です(Business Standard 以上)
〇ブレイクアウトルーム Meet 内でルームを分けることができます。グループディスカッション等で利用します(Business Standard 以上)
〇ノイズキャンセリング 周囲の雑音、騒音や生活音を消すことができます(Business Standard 以上)
〇出欠状況の確認 誰がいつ Meet に参加したのか等を記録することができます(Business Plus 以上)
アクティビティには、「ホワイトボード」機能があり、Business Standard 以上であれば「Q&A」「アンケート」「ブレイクアウトルーム」機能も使用することができます。
また、上記以外の機能として Business Standard 以上で使用できる「ノイズキャンセリング」機能や Business Plus 以上で利用可能な「出欠状況の確認」機能もあります。
※機能の詳細については後述します
会社の運用方法やルールによっては、Google Workspace のエディションをバージョンアップすることで作業効率やコミュニケーションが円滑となることがありますので、検討してみてはいかがでしょうか。
1-2.管理者でMeetのセキュリティを強化
2021 年 6 月ごろから、Meet を安全に利用できるよう、セキュリティの設定が追加されました。
今までのMeet は URL を知っていて、承認さえ下りれば誰でも参加できるようになっていました。
承認しなければ入れませんが、適当に URL を入力すれば Meet に入れる可能性もゼロではないため、
企業によっては Meet の利用は組織内だけにしたい、外部の Meet は使えないようにしたいと
考えたことがあるかと思います。
今回強化された設定では組織内で作成された Meet に参加できるユーザーの制御や、外部で作成された Meet への参加を制御できるようになりました。
設定を変更しなければ、今まで通り使うことはできますが、今回の設定追加を機に、
「Meet の参加を制御したいな」と考えているのであれば、検討してみてください。
設定は下記箇所で確認ができます。
Google Workspace 管理コンソール >[アプリ]>[Google Workspace]>[Google Meet]>[Meetの安全性設定]
組織内で作られた Mee tへの参加を許可するユーザーを制御したい場合は下記設定を行います。
組織外からの参加を許可しない場合は一番上の設定、Google アカウントを持つユーザーであれば2番目の設定を行います。
なお、デフォルトは一番下の設定となります。
また、Meet の参加を制御する場合は下記の設定を行います。
組織内の Meet のみ参加を許可する、Google Workspace を利用している環境で作成された Meet のみ許可するといった設定がありますので、必要に応じて設定を変更してみてください。
2.Enterprise 以上で利用できる便利な機能!
2-1.ブレイクアウトセッション
Google Meet ブレイクアウトセッションは、Google Meet を作成した管理者は、
Google Meet 利用中,もしくは Google Meet 会議前に事前に少人数のグループに参加者を分けることができる機能です。
ブレイクアウト セッションは、下記の Google Workspace エディションでご利用いただけます。
・Essentials
・Business Standard
・Business Plus
・Enterprise Essentials
・Enterprise Standard
・Enterprise Plus
・Education Plus
・Workspace Business
・Nonprofits
なお、上記の環境で作成された Google Meet に招待されたユーザーや
参加したユーザーはどのエディションのユーザーでもブレイクアウトセッションを利用いただけます。
※無料 Google アカウント、また Google アカウントをお持ちでないユーザーでもご利用いただけます
では、ブレイクアウトセッションを利用する場合の設定手順をご案内します。
事前にブレイクアウトセッションを Google カレンダーで準備する方法と、
Google Meet 利用中にブレイクアウトセッションを作成する方法、2つご案内します。
事前にブレイクアウトセッションを Google カレンダーで準備する
1. Google カレンダーを開きます。
2. ゲストを追加します。
3. 歯車マークをクリックします。
4. ブレイクアウトセッションをクリックし、セッション部屋の設定を行います。
会議室の数、シャッフルでは、そのセッション部屋のユーザー振り分けが自動で行われます。
シャッフル分けを利用でない場合はユーザーをセッション部屋にドラッグしていただくことで
振り分けが行えます。
※最大で 100 個の会議室の作成が可能です
5. 保存をクリックで完了です。
Google Meet 利用中にブレイクアウトセッションを作成する
1. Google Meet にアクセスします。
2. 画面左下の赤枠マークをクリックします。
3. ブレイクアウトルームをクリックします。
4. 以降の手順はブレイクアウトセッションの会議室の振り分け方法は
Google カレンダーの登録方法と同様です。
簡単操作で作成が可能です。
1 on 1 や、面接、会議でのグループディスカッションに、是非お役立てください。
2-2.ノイズキャンセリング
では、続いてノイズキャンセリング機能についてご紹介します。
ノイズキャンセリング機能はノイズ(騒音)をキャンセル(消す)する機能となります。
最近では、ノイズキャンセリング機能が搭載されたイヤホンが発売され、ノイズキャンセリング機能の需要が高まったのではないかと思います。
2020 年 4 月にGoogle Meet にもノイズキャンセリング機能が搭載されました。
当初は、デスクトップ版のみで利用が可能でしたが、2020 年 9 月には Android、iOS での利用も開始されました。
利用可能エディションは、【G Suite Enterprise】、【G Suite Enterprise for Education】、【Google Workspace Enterprise Plus】、【Google Workspace Education Plus】で利用が可能でした。
しかしながら、2021 年 6 月頃に Google 社よりノイズキャンセリング機能を利用できるエディションを拡大する発表がありました。
現在ノイズキャンセリング機能が利用できるエディションは、以前から利用できるエディションに加え、【Business Standard】、【Business Plus】、【Enterprise Essentials】、【Enterprise Standard】となります。
実際にノイズキャンセリング機能をオンにする手順をご案内します。
<手順>
1.Google Meet の画面下に表示されている・が3つのアイコンをクリックします。
2.[設定]をクリックします。
3.[ノイズキャンセル]をオン(青の状態)にします。
テレワークの機会が増え、車の音や外の工事音などの騒音も除去することができるため、会議中に声が聞き取りずらいといったことを解消することもできます。
スムーズな会議の実現のために是非、ノイズキャンセリング機能を活用してみてはいかがでしょうか。
2-3.その他
前章では、部屋を分割してグループごとにスペースを設けて会話することができる
「ブレイクアウト」、周囲の騒音などを除去して、会話に集中することができる「ノイズキャンセリング」機能についてご紹介しましたが、Google Meetにはもちろん、それらの以外の機能も備わっています。
機能によってはGoogle Workspaceの契約プランで異なりますが、
基本的に Google Workspace Busienss Standard からであれば、
Meetの機能をほとんど網羅することができます。
Business Starter では、ホワイトボードのみ使用可能となり、
ブレイクアウト機能やあノイズキャンセリング機能は使うことができません。
基本機能である会議中の背景変更は可能です。
Business Standard、Business Plus、Business Enterprise では、挙手、Q&A・質疑応答、会議の録画機能、ライブストリーミング が追加されます。新たに追加された以下、赤文字の機能についてご紹介します。
挙手: 挙手すると、挙手したユーザー画面上に手のアイコンが表示されます。
6/17 にあった Google Workspace の最新のアップデート情報では、機能が改善が発表されま
した。実際に確認したところ、すでに実装されていたため、挙手機能を利用する際には是非、
確認してみてください。
✓ 動画タイトルに表示されるアイコンとアニメーションを更新、改善
(手のアイコンがウェーブするなど)
✓ 挙手した参加者のタイルが、動画グリッド内の目立つ場所に移動
✓ 挙手があると全参加者に音声を通知する手のアイコンがウェーブする
✓ 通知に挙手数が表示され、クリックすると挙手した全参加者が順に表示される
✓ 通知に参加者が発言すると、その参加者の挙手が自動的に下がる
※即時リリースを利用しているドメイン:2021年6月16日以降、段階的に展開
計画的リリースを利用しているドメイン:2021年6月30日以降、段階的に展開
(機能の実装に16日以上かかる場合があります)
Q&A / 質疑応答: 参加者にビデオハングアウトを通じて質問することができます。
✓ 会議中、誰もが質問をすることができる
✓ 質問は、コンピューターから削除または非表示になるまで表示される
✓ 会議後、モデレーターはすべての質問の詳細なレポートを受け取る
✓ 会議をスケジュールまたは開始する人は誰でもモデレータになる
会議の録画: 会議の内容をすべて録画することができます。
録画中はコメント機能のチャット履歴も残せて、録画した動画とチャット履歴はスプ
レッドシートに自動的に書き出され、ドライブに保存されます。
出欠確認: 会議に参加したユーザーの出席状況を確認することができます。主催者が会議コードを
発行する際に、「出席状況の確認」にすることで、機能を利用することができます。
該当する URL から会議に参加すると、ユーザー全員のメールアドレスや名前、会議に参加した時間や退出時間まで確認することができ、自動的に出席確認されます。会議終了後は、マイドライブに「会議のレポート」というフォルダが生成されます。
※シークレットモードやゲストモードで会議に参加するユーザー関しては、出席レポートにはメールアドレスが入力されません。
ライブストリーミング: 組織内のユーザーと開催者と同じ企業ドメインのユーザーに向けて動画をリ
アルタイムで配信できる機能です。また、組織部門のユーザーによって作成
されたライブストリームを視聴できるドメイン「信頼できる Workspace ドメ
イン」を設定することもできます。
※設定するには、Google 管理コンソール > アプリ > Google Workspace > Google Meet の設定 >
Meet の動画設定より、会議のストリーミングを許可する必要があります。
Google Meet の機能には、普段利用しないような充実した機能があることを
再発見していただけましたでしょうか。
今後も、ご紹介した Google Meet の機能をフルにご活用いただき、
会議をより充実させていただければ幸いです。
弊社では、 Google Workspace や Cloudstep サービスの運用をサポートしている、
カスタマーサクセスチームがございます。
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