ユーザー個人でも管理者でも、メールの転送が可能!Gmail の転送設定について学ぼう

ユーザー個人でも管理者でも、メールの転送が可能!Gmail の転送設定について学ぼう

 

新年明けましておめでとうございます!

今年もシステナブログでは、毎週 Google Workspace をメインとした最新の IT 運用方法について紹介して参りますので、2022 年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

本記事では、Gmail の転送方法をテーマにご紹介いたします。
転送を活用した運用を全く視野にいれていなかったという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
是非、運用にお役立ていただけますと幸いです。

1. メールの転送って? 

メール転送とは、受信したメールを内容はそのまま、
受信したメールアドレスとは別のメールアドレスに送りなおすことです。

転送されたメールの件名には「Fwd:」や「Fw:」( Forward の略)などの文字が入ったり、本文の冒頭に「>」などの記号が付くものもあります。 

 

ビジネスシーンでは、例えば、送られてきたメールの対応を他者に依頼したい時や、メールの内容ややり取りの経過を共有したい時などに活用ができます。

 

それでは、次章から Gmail の転送設定方法についてご紹介いたします

 

2. 個人メールで転送設定する 

 

Gmail の転送について、個人(ユーザー)で行う設定をご紹介いたします。

 

<設定手順>

 

1. Gmail を開き、画面右上の歯車アイコン > [すべての設定を表示] をクリックします。

 

2. [メール転送とPOP/IMAP] タブをクリックし、[転送] セクションから [転送先アドレスを追加] をクリックします。

 

3. 転送先アドレスを入力 > [次へ] > [続行] > [OK] をクリックします。

 

4. 転送先に送信された確認メールから確認リンクをクリック、[確認] をクリックします。

 または確認コードを入力し、[確認] をクリックします。

 

 

5. 転送を有効にし、転送元の Gmail でメールをどのように処理するかを選択します。

 

6. [変更を保存] をクリックします。

 

上記の方法の他に、フィルタ設定で転送を行うことも可能です。 

フィルタ設定は ”特定の語句を含む” など条件を設定し、条件が一致したメールを自動で転送することができます。

 

3. 管理者でメールの転送設定する 

3-1 デフォルトのルーティング

デフォルトのルーティングは、特定のユーザーでメールを受信した時に、他のユーザーにメールを転送できる機能です。

この機能は、転送先を複数設定することができます。

 

基本的には転送元 / 先どちらも受信トレイがあるメールアドレスである必要がありますのでご注意くださいね。

 

以下にデフォルトのルーティングの設定方法をご紹介します。

 

<設定手順>

 

1. Google 管理コンソールを開き、アプリ > Google Workspace > Gmail の順でアクセスし

 ます。

 

 2. [デフォルトのルーティング] を選択します。

 

3. 青字の [設定] をクリックします。

 

4. [照合するエンベロープ受信者の指定] にて、対象のメールアドレスを入力します。

 

 対象アドレス

 

 1 人の受信者 ・・・1 人の受信者(ユーザー)を指定

 パターン一致  ・・・ドメイン内の一連の受信者を指定する正規表現の一致

 グループメンバー ・・・作成されたグループリストからグループを指定

 すべての受信者 ・・・ドメイン内すべての受信者が指定される

 

5. [迷惑メール] にて、[このメッセージには迷惑メールフィルタを適用しない] にチェックを

 入れます。※ 迷惑メールとして処理されないようにする場合

 

6. [オプション] で [認識されていないアドレスと認識されているアドレスに対してこの操作を実施す

 る] を選択します。

 

7. 画面右下の [保存] をクリックします。

 

3-2 アドレスマップ

アドレスマップとは管理者画面で設定できる機能となり、メールの元の受信者と、管理者が指定する別の受信者または、追加の受信者を関係付け(マッピング)でき、メールを自動転送することが可能です。

管理者はアドレスマップを作成して、元の受信者または宛先とは異なるメールアドレスに受信メールをリダイレクトすることができます。

転送とアドレスマップの異なる点は、転送では元のメールの内容が変更され転送されたメールにはメッセージ履歴が含まれます。

リダイレクトではメールの内容は変更されず、リダイレクトされたメールは元の送信者から直接送信されたように見えます。

 

使用例として、退職予定のユーザー A に退職後にユーザー A宛 に届くメールを新しいアドレスに転送したいとします。

その場合、ユーザー A のアドレスを新しい転送先アドレスにマッピングします。

 

その他にも、ユーザー B が名前とアドレスを変更したとします。

その場合、以前のメールアドレスを新しいメールアドレスにマッピングすれば以前のメールアドレスに送信されたメールを引き続き受信できます。

 

では、下記に Gmail のアドレスマップの設定方法をご紹介します。

 

<設定方法>

 

1. Google 管理コンソールにアクセスし、[アプリ] > [Google Workspace] > [Gmail] > [ルーティング] を

 クリックします。

2. 画面左側で設定したい組織部門を選択します。

3. [受信者アドレスマップ] にて [追加] または [設定] をクリックします。

 

4. 設定値を入力します。

   受信者アドレスマップ:アドレスマップの分かりやすい名称を入力します

              この名前は、受信者アドレスマップの設定欄に表示されます

  1. 対象となるメール:すべての受信メール:すべての受信メールに設定が適用されます

            外部から受信するメールのみ:組織外の送信者からのメールのみ

               設定が適用されます

  2. ルーティングオプション:(省略可)元の受信者にもメールを送信するには、

               [元の宛先にもルーティングする] チェックをオンにします

  3. 上で指定した種類のメールについて、次のように受信者を置き換える:追加をクリックします

    a. [アドレス] 欄に元のメールアドレスを入力します

    b. [マッピング先のアドレス] 欄にマッピング先のアドレスを入力します

    c. [追加] をクリックします

  4. オプション:(省略可)元の受信者の情報をメッセージヘッダーに保持するには、

          [X-Gm-Original-To ヘッダーを追加] チェックをオンにします。

          メール転送先のサーバーでメッセージヘッダー情報に基づいて

          メールが管理されるようにしたい場合におすすめです。

          また、メール配信のトラブルシューティングにも役立ちます。

5. [保存] をクリックします。

 ※ 設定の反映までに最大 24 時間かかる場合がございます 

まとめ

 

いかがでしたでしょうか。
Gmail には個人で設定できる方法、管理者で設定できる方法があり、

管理者で設定できる方法には沢山の豊富な設定が可能です。
それぞれにどのような役割があるのか、運用の方針に従って選択されてみてくださいね。

円滑なやりとりが転送の設定によって可能になることを願っています。

 

弊社では、Google Workspace や Cloudstep サービスの運用をサポートしているカスタマーサクセスチームがございます。

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